議場のボーイズ・ライフ・・・『帝一の國』

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映画版「帝一の國」を観てきました。菅田くんが主演で、戦隊やライダーで見慣れた若手俳優たちがワイワイ登場する男子校学園もの、さらにキャストたちのわちゃわちゃ具合が大変に可愛らしい、ということで気楽な気分で観に行きました。しかしこれが!めちゃくちゃに面白かったのです。

 

いわゆる「萌え」まで意識された学園ものでありながら(当然ホイホイされました)、菅田くんが語っていたように大真面目な政治劇でもありコメディでもあり。私が受けた印象は「アナザーカントリーのパブリックスクールの世界を少年漫画が描いたら」でした。
極端に振り切れた設定とキャラクターでありながら、政治のリアルな汚さと青臭い高揚感の両方を描いていて、さらに「閉じられた男子の世界に生きる」という普遍的なことまで考えさせられました。

 

原作がジャンプ漫画ということで、試しに読み始めたらこれがまた止まらない面白さ。漫画版の方は、終盤でカタストロフィックに話が大きくなるという少年漫画あるあるが少し感じられ、映画版の方がまとまりは良いかな?と思いもしましたが、キャラクターの背景や個性、最後まで読めない展開で引き込まれ続けました。

 

原作と映画では少し違っていて、というか原作の前半部分をメインにして後半のクライマックスを少し改変してつなげている感じなのですが、変えてあるところ、省略してあるところも含めてすごく上手い映画化だと思いました(映画化ならつい入れたくなると予想される男女の三角関係の部分と、漫画のカタストロフィックな展開の部分をあえて切り捨てたのは大英断かと)。

 

以下ネタバレあり、原作と映画とあちこちに飛ぶ感想と考察、腐話もありますのでご注意ください。

 

 

 

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| 波子 | 映画感想 | 13:20 | comments(0) | - | -
人生には追い風が必要だ・・・『わたしは、ダニエル・ブレイク』

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ことあるごとに書いていますが、私はケン・ローチ監督が大好きです。好きな映画監督を一人と聞かれたら答えるくらい好きです。監督の明確なメッセージはもちろんですが、それを伝える「物語」とキャラクターの的確さがたまらないのです。彼が描く物語はフィクションですが、まるで現実のような静かな非情さと、胸が痛くなるような温かさのリアリティが、感情をゆさぶると同時に社会に対する新しい視線を教えてくれる気がしています。

 

社会福祉、なかでも公的扶助というものがそれを必要としている人々に届くためには、もちろんシステムや財源の確保といった政治のハード面の整備が第一ですが、それだけではなく、人間同士、市民同士のSolidarity(連帯、共感・・・この言葉は『パレードへようこそ』で使い方を知ったものです)もまた必要なのだということを感じました。不正受給をする少数の悪人を吊るし上げる以上に(それが健全な財源の確保のために必要なことは理解しますが)、必要なのに受給できていないひとがいないかどうかに目を配る必要があります。

 

それから、ケンローチ監督はいわゆる有名な役者さんをほとんど使わない(なかで、彼に選ばれた唯一に近い「名の知れた映画俳優」が「麦の穂〜」のキリアンなことはどちらもの大ファンである私の喜びです)のですが、今作の主演ダニエル・ブレイクおじさん役のデイヴ・ジョーンズさん(映画は初出演だが、舞台では有名なコメディアンとのこと)の「一瞬で彼に好感を持ってしまう」顔立ちと表情には本当に持っていかれました。そして街の人や役所の人々、ボランティアの人々など、いわゆる「モブ」の人たちの演技が抜群にうまい。同じ役所の人たちでも、冷たい人、ちょっと同情的な人、高圧的な官僚など、温度差が鮮明で引き込まれます。

 

以下ネタバレしてます。
 

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| 波子 | 映画感想 | 12:30 | comments(0) | - | -
画像データと数字の戦争・・・『アイ・インザ・スカイ』

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現代におけるリアルタイムの「戦争」(特に9.11以降の「対テロ戦争」)の姿を、概念を表現する映画というのがあって、「ハートロッカー」「ゼロ・ダーク・サーティー」「アメリカン・スナイパー」なんかがそうですが、この作品も「2016年時点での対テロ戦争スタンダード」に当たるのではないかと思いました。これはフィクションで、ドラマチックかつ観客が物語に入りやすいように演出された映画ですが、戦争の不条理という不変の真理と、現代の戦争のエッセンスを詰め込んで見せているように思いました。「シンゴジラ」の「現実」部分(政治判断と軍事判断のドラマ!)、「この世界の片隅に」が描く戦争の隣の生活、ルカレ先生風味の現地工作員の良さ。

 

ものすごい緊張感と無力感、世界の不条理に打ちのめされるけれど、覚悟していたような胸糞悪さは少なかったです。「安全な場所から行われる、ドローンによる戦争の真実」というコピーから、「安全な場所からクズい戦争ハイや攻撃性を発揮する人たち」を見せられるのかなと思っていましたが、シンゴジラ同様、立場による偏りはあれどベストを尽くそうと努力している人がほとんどでした。だからと言って、「戦争というものの本質」がもたらす嘔吐感は損なわれていません。

 

以下ネタバレしてます。
 

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| 波子 | 映画感想 | 12:26 | comments(0) | - | -
「この世にただ二人きり」の瞬間を。・・・『聖の青春』

 

オリンピックにワールドカップ、F1などスポーツはもちろんのこと、囲碁将棋にチェス、さらには数学まで、あらゆるジャンルに頂点を決める大会があり、プレイヤーたちはトップを目指してそれぞれのスタイルで人生を削って燃やす。なぜトップを目指すのか?の問いにはお金、名誉、自己実現や成長、勝つことこそがアイデンティティ形成だったり、この世界に自分の存在を刻みたいなど、たくさんの答えがあるだろうけれど、めちゃくちゃロマンチックな回答として「そのジャンルのトップにしか見えない世界を誰かと共有する喜び」というのはないだろうか。チームメイト、師、あるいはライバル。

 

この映画の話を聞いたとき、もしかしたら日本版の「RUSH」なのではないかと思ったのですが、まさにそんな感じでした。正反対というか、共通点の少ない二人の男がライバルとしてしのぎを削り、深いところで理解し合う。ハンデを抱えた相手との対戦。片方の夭折。映画化という観点でも、あまりデフォルメせずあくまでリアルな本人たちに外見から仕草から近づけるアプローチで。

 

RUSHのF1もスポーツとしてのF1の面白さまであまり理解しないままに観てドはまりしたのですが、この映画も、将棋は「駒の動かし方のルールを知っている」レベルで、勝負の面白さも大会や段位などのレギュレーションもよく存じ上げないままで観に行ってしまいました。でも競技人口全体の空気というか、雰囲気を感じられてその点でもとても興味深かったです。テレビでやるような、スーツや和服を着て広い部屋に有名な棋士が二人並んで解説者がいて・・・というのだけではなくて、そこを目指している人たちの、部屋にぎっちり将棋盤が並んで所狭しとあらゆる世代の地味なおっさん(この点に関してはまた後で)が額がつくほどの距離で対局し、持ち時間計測用のタイマーのスイッチをカシャカシャ押している風景。これこそが将棋界のアツさなんだな、と知りました。
あらゆる世代の地味なおっさん、と書きましたが、これがまた面白いところで、中学生くらいからお爺さんまで、さらに学生風からチンピラ風から教師風まで、「将棋好き」でなければ絶対に接点がないであろう世代と社会の立ち位置のおっさんたちが将棋という一点でつながって勝負したり激論したりしてるわけです。もちろん将棋には女流という世界もありますが、この映画で垣間見る限り、圧倒的なおっさん率の世界です(中学生でもおっさんです)。

 

以下ネタばれしてます。

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| 波子 | 映画感想 | 12:55 | comments(0) | - | -
The Alfee 秋フェス 11/10 市川市文化会館

国際フォーラムに続いて秋ツアー2本目参加してきました。実は今回、自己ベスト(?)となる近さの一桁列め、しかもほぼ真ん中の席をいただいてしまいまして、初めての距離感で楽しんでまいりました。ギターの様子から手もと足元に表情まで、いつもより視覚情報が多すぎて脳内の回線がずっとパンクしてるみたいでした。ただぜいたくな悩みなんですが近いぶん視野が狭くなるので、ついつい推しばかり見てしまう結果に。そんなわけで今回は二言目には坂崎さんかっこいい・・・ばかり言ってる感じです(いつもか?)。あとはMCの時とか表情がうかがい知れるので、ああほんとに楽しそうだし仲良しなんだな・・・と実感できて幸せでした。

 

以下セトリネタバレしてます。セトリはAの会様からいただいております。
それから、また最後にほんとに短い腐れ風味小話へのリンクがあります。大丈夫な方のみお願いいたします!

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| 波子 | 音楽 | 13:11 | comments(0) | - | -
The Alfee 秋フェス 東京国際フォーラム 10/29 2016

 

夏イベぶり3ヶ月ぶりくらいのアルフィーさんでした!1ツアーそんなに通えるほうではないのですが、ネタばれシャットアウト期間もあるのでかなり久しぶりの気持ちで。春ツアーがアルバムツアーでしたが、秋はほぼ通常営業かな?という感じに(新譜からの曲ももちろんたくさんやってましたが、これからもライブ定番曲として残りそうかなというのと、カンレキーズもので)。今回は懐かしめというか、私の原体験アルフィー時期(80年代終わり)の曲もたくさん入ってましたが、そういうのほど演奏がタイトになっているのがひしひしとわかって鳥肌でした。あと1アンコールのカンレキーズ大騒ぎのあとにやってくる2アンコールのガチ企画が、ミュージシャンとして凄いのと、素が垣間見れて大変に萌なので、大変なのはわかるけど最後まで続けてー!と思うばかりです。

 

以下セトリネタバレしてます。セトリはAの会様からいただいています。
 

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| 波子 | 音楽 | 02:24 | comments(0) | - | -
シンゴジ矢赤R18小説2【PASS=赤坂の出身大学4文字】
| 波子 | スラッシュ読み書き | 20:17 | comments(0) | - | -
シンゴジ矢赤R18小説【PASS=矢口の趣味4文字】
| 波子 | スラッシュ読み書き | 23:17 | comments(0) | - | -
3.11とシンゴジラをつなぐテキスト

シンゴジラたけなわの私のツイッターのTLでは、秀逸で色っぽい内閣腐ネタと大真面目な考察が入り乱れ、大変に刺激的に楽しませてもらっています。そんななか、TLで教えていただいたネタからちょっと衝撃的な文章を読むことができました。それは「3.11当時、34歳にして首相補佐官だった方のリアルタイム手記」というようなものです。この手記については、私のツイッターでもフォロワさんにおすすめしたりしたのですが、読んで感じたことについては140字を連ねて書くのは少し難しいと思ったので、改めてここに、シンゴジラに絡めて記録しておくことにしました。


 

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| 波子 | 映画語り | 01:22 | comments(0) | - | -
おっさんビームにやられてみないか。・・・『シン・ゴジラ』

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公式ポスターはちょっとシンプルすぎて面白くないので、ファンメイドかと思いますがネットで拾ったこれを!

 

邦画をたくさん観ている方ではないのですが、観ているなかでは間違いなくマイno.1を叩き出しました。というか、震災と安保法案論議を経た日本の、リアルタイムの映画としてベストなんじゃないかな、と思います。良い意味で日本らしく、普遍的でもあり、振り切れたフィクションで振り切れたリアルでした。超自然の脅威vs働く人々。ゴジラ大好きな高見沢さんが「怪獣映画でありすぐれたポリティカル・フィクション」と語っていましたが、私がハマったのもまさにその二面性と両立でした。超自然と圧倒的な物理で押してくるゴジラさんですが、映画自体はそこに流されることなく、脚本も映像も惚れ惚れするほどクリアカットにできています。登場人物の台詞や行動がきちんと因果関係でつながっていて、一貫性があるのでとても観やすいです。
それでも内容豊富過ぎて、いつものように映画の流れに沿って感想を書くことができそうにないので、とりあえずポイントを絞って書いてみました。以下、前半は真面目な感想、後半は腐った話です。
 

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| 波子 | 映画感想 | 23:17 | comments(0) | - | -